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久しぶりのカンテサンス。 移転前の今の場所では、最後の訪問に。 今回は、またいつにも増して素晴らしかった。 最初のアミューズ さよりにオリーブを乗せて。 最初からのこの味が素晴らしかった。 さよりの美味しさをオリーブが引き立てる…あんなに小さいのに十分堪能できたのだ。 驚くべきスタート。 子豚のテリーヌを崩したスープ: 子豚のテリーヌを実際に作りながら、それをあえて崩して作ったスープ。 ほろほろ、アツアツ、ふるふる。 濃くて、味わい深くて、実に美味。 スペシャリテ 山羊乳のバヴァロワ: いつも言われている主役の塩とオリーブオイルが、今回はぐっとマイルドになっていたように思うのは、気のせいだろうか。 マジパンの上に薄いパイ生地を乗せ、その上に、アスパラ、そのまた上にたっぷりのボタンエビとカリカリの桜海老を振りかけた一皿。: 岸田さんのセンスがぎゅっと凝縮したような一皿。本日の一番その1. ミルフィーユみたいな構造もあるので、ナイフで上からざくっと下まで切って食べると、まぁ、複雑で、鮮烈で、濃厚で、楽しくて。唸りました。 フォアグラのペキンダック風: 本日の一番その2. どうしてこんなメニューが考え付くのか。 あんのうイモのチップやキャラメリゼしたナッツが彩られながら、贅沢に使われたフォアグラ。手づかみで一口たべて、もう、楽しくて、美味しくて、うっとり。 ホタルイカのセート風: あの小さなホタルイカの中にイカ飯風にタイムとクスクスを入れた一皿。 セート風ということだが、ワタをソースに使うなど、ホタルイカの美味しさがぎゅぎゅっと詰まった一皿。これも大好きで、ソースの最後までパンでぬぐった。 島根産のノドグロのロースト: うっとりの美味のノドグロの焼き加減。あふれ出る脂、パプリカとレモンのソースがまた合うのだ。 イベリコ豚のロースト: いつもの絶妙な焼き加減。脂が軽く、カリカリの皮がステキだった。 付け合せの野菜も絶妙。 ウォッシュタイプのチーズ: 濃厚なチーズ。クルミのパンとの相性抜群。 木の芽のシャーベット: さわやか。 表面にカダイフを纏ったマスカルポーネチーズのムース: 下に敷いた冷たいエスプレッソコーヒーが、ミソの、まさに新感覚のティラミス! おいしゅうございました。 液体のタルト: 季節の定番にしたい、という液体のタルト。 タルト生地を液体にして、フルーツ(今回は極上のさくらんぼ)を彩る。 食感も味も、ほんとうに面白く、美味しい! 岸田シェフの料理センスが現れた一皿。 スペシャリテ メレンゲのアイスクリーム: 相変わらず、おいしゅうございました。 濃厚でさわやかでうっとり。 カカオとビスタチオオイルのソースが底に仕込まれていて、ソムリエの市村氏曰く「ピノ」って(笑)。まさに、まさに。 ああ、なんて、高級で美味しいピノ!! コーヒー: こちらの最後のコーヒーがいつも実に美味しいと思っていた。 お聞きすると、特別な焙煎師が競りで落とした豆で入れるハイクオリティコーヒーだという。 濃いのにしつこくなくて、とても深い味で…どこでも飲めない、ここでしか飲めない、とても最高の〆。 今回も堪能させてもらいました。 移転してからも、また訪れたい。 岸田周三という天才と、同じ時代にいられる幸せを実感するために。
by TOMOiwsk
| 2013-06-09 09:33
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