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片山幽雪さんと茂山千作さんは、
いずれも、能楽界最長老グループの一人であり、 どちらも、他の追随を許さない芸の持ち主。 いま、見られることを喜びに思う。 片山師は、観世宗家から雪号を名乗ることを許された生きる至宝だと思う。 その彼の舞台があるというので、急ぎ、観世能楽堂へ。 「夕顔」。三番目の小品といえる能だ。 それを幽雪さんがやられる意味を考えた。 珍しい曲で三番目物、ということもあり、流儀としてもしっかり残しておきたかったのだろう。 体調はそれほどよかったのではないと思う。 それでも、作り物から出てきたときのかたちの見事さ。 今回は脇正面から見たので姿勢がよく見えた。 前場は唐織。 上品な金糸と模様が美しい逸品。 その衣装に包まれたまま、シテは止まる。そのかたちの美しさ。 斜め45度から微かに覗き込む型など、たまらない。 その珠のような姿が、ふっと笑ったような気さえしたのは、 「川~」という地謡にあわせて、面をほんの数ミリ、動かしただけの奇跡だった。 翻って、後場。 長絹の膨らむようなすがすがしい白に包まれるそのかたちもいい。 特に橋掛かりに移動してから、成仏しつつある夕顔が、 晴れやかに、そしてのびやかに、面を微かにあげて晴れ晴れとし 白の美しさを放射していた。 ありがたいものを観たと思う。 心して、見続けたいものだ。
by TOMOiwsk
| 2011-07-04 00:52
| 映画・舞台
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